菅笠購入者より

深江の菅笠を購入された方が、ご自身のブログに、菅笠を使用した感想を掲載されました。

下記に紹介させて頂きます。(個人情報のため一部省略させていただいております。すみません。) 

 

菅笠被ってポールウォーキング

~ 省略 ~ 

 菅笠を被って颯爽とポールウォーキングしているところ、と言いたいところですが、どうもこのおっさん、“颯爽”とは言い難いですね。

~ 省略 ~ 

菅笠は昨年8月、大阪の「深江菅細工保存会」(※1)から購入したもので、たいへん重宝しています。菅笠を頭上に固定している豆絞りの手拭は以前から我が家にあった物で、丸でこのために用意していたかのようにピッタリです。

 ポールウォーキングのポールは今年7月、ある方のお勧めにより購入した物で、製造・販売は長野県のシナノという会社です。これも健康増進(私の場合はリハビリ)に大いに役立っています。

 ~ 省略 ~

 以下、私なりに感じた「菅笠」と「ポールウォーキング」の長短を記してみます。 

1.菅笠の利点

①日光を完全に遮断

 「スゲ」という植物の葉を材料にしているため太陽光を通さず、その一方、顔や襟首が完全に覆われるため、顔や襟首の剥き出しの肌は守られるようになっています。

②両手が自由になる

 最近では男性で日傘を差す方もおられるようですが、それだと片方の手がふさがれて不自由になってしまいます。菅笠なら両手とも自由になってポールも握れます。また、笠は手拭いで顎に固定するようになっており、かなりの強風でも笠が飛ばされることはもちろん、ずれることもありません。

③蒸れることが無く、涼しい⇒写真・中

 頭部と笠の間にかなりの隙間ができて空気が自由に出入りする構造になっているため、蒸れることがありません。普通の帽子ですと隙間がないために蒸れてしまいますが、これはカンカン照りの日でも非常に涼しくて快適です。正に先人の知恵、ですね。

④激しい雨でも頭や顔が濡れることを防ぐ

 私は雨天の日にこの笠を被って外出したことはありませんが、「深江菅細工保存会」の説明によれば、一本一本の菅が水分を含んで膨らみ、菅と菅の間隔が密になって雨水は滲みこまないのだそうです。

 私はこの笠に水道水をかける実験をやってみましたが、「深江菅細工保存会」の説明のとおり、水が滲み出てくることはありませんでした。また、もっと大きい笠なら、強い横殴りの風が吹かない限りは身体も濡れなさそうです。

⑤軽い

 非常に軽く、頭の上に物が乗っているということを忘れてしまいそうになるほどです。 

ただ、不便な点もあります。それは

①着脱がちょっと面倒

 道で知り合いの方に出合った時、私は被った帽子を脱いで挨拶をするようにしていますが、菅笠は手拭いをアゴの部分で結んでいるため、気軽に脱ぐことができません。それがちょっとばかり不便です。

②嵩張る

 電車やバスに乗る時、菅笠を脱がなければなりません。私は一番小さな笠を買ったのですが、膝の上に置くにしても、荷物棚に乗せるにしても、嵩張ってちょっと邪魔になります。ただし、折り畳みが可能な菅笠もあるようです。⇒ http://www.youtube.com/watch?v=AbqioUBEmAk

 2.ポールウォーキングの利点

 私は雨の降っていない限り毎朝ポールウォーキングをやっているのですが、以下はその中で得た実感です。

①歩く速度が普段より速くなり、しかも一定の速度で歩くようになる。

②歩幅が自然に広くなる。

③背筋を伸ばして歩くよう、自然に意識するようなる。

④肩甲骨が大きく動く。

⑤ポールを利用することによって、体側運動や肩回しなどの多彩な運動を行うことができる。

⑥3段伸縮のため、持ち運びする際や収納の時に嵩張らない。⇒写真・下

 これは運動用具としての本来の機能ではありませんが、電車やバスに乗る時には写真のように折りたたんでしまえば他人の迷惑にはなりませんし、収納するにも邪魔になりません。

 その他の利点として、製造元・シナノの説明によれば、ポールウォーキングはスポーツドクターが開発した新しい健康法で、これを継続することによって

⑦内臓脂肪を減らしてメタボリックやロコモの予防と改善

⑧ヒップアップやスタイルの向上

⑨認知症の予防

 など多くの利点があるとのことです。

 以上、菅笠を被ることにも、ポールウォーキングすることにも、多くの利点があるようです。特に、高齢者は何もしないでいると筋肉の量が加速度的に減ってしまい、認知症にもなりやすいそうですので何らかの運動をお勧めします。その点、ポールウォーキングは全身運動の手軽な入門編となり得るでしょう。

 菅笠被ってポールウォーキング・・・。日本の古くからの伝統を守ると同時に地方の新しい産業を育てる。そして高齢者の健康を守って医療費の増加を防ぐ・・・一石二鳥、いや一石三鳥も四鳥もの効果があるようです。

 

※1 「深江菅細工保存会」は古くから伝わる菅細工の技術を保持し、後世に伝えることを目的としている団体であり、利益を追わず、量産もしていないとのことです。笠に使用する材料は全て日本で育てられた材料を用い、伊勢神宮や皇室の儀式で使われる様々な菅細工を作製、昨年の「式年遷宮」にも納入したということです。

 菅笠は横から見たときに三角形の「山高」と丸みのある「大野」の2種類が主だそうですが、前述のように、折り畳みできる物もあります。私は1尺5寸(45センチ)の一番小さな「山高」を買ったのですが、もっと大きな物を買うべきだったと今では後悔しております。

 日本伝統の菅細工を保存していくためにも、購入の際には

http://www.fukae-suge-zaiku.jp/

でどうぞ

 

以上、購入者の方のブログより掲載させて頂きました。

ありがとうございました。

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